おもうこと

ふつうの20代ってこんなかんじ

ともだち①

妹が生まれた頃、引っ越している。

前の家では母のママ友の集まりによく行っていて

その頃は自覚はなかったけど、お友達がたくさんいた。

 

引っ越してから、公園に行ってもあまり誰かといた記憶がない。

母と公園に行って、知らない子を「おともだち」と呼んで

追っかけていた記憶。

 

相手は大体年上の子で、子供だけで数人で遊んでたような感じ

だったからたぶん小学生くらいの子。

そりゃ知らない年下の子に突然「おともだちー!」と話しかけられたら

逃げるだろうけど、なんでかわからなくて、よくその子たちが走っていった

背中に「おともだちー!」と叫んだ。

 

新しい家の近所は、父の知り合いの人がいて

しばらくしてその子供たちとよく遊ぶようになった。

あんまり同い年の子がいなくて、大体上か下の子がおともだちだった。

 

一番強い記憶は、妹があかちゃんの頃。

近所のおねえちゃんが妹をだっこしたがって、

母が抱かせようとしたら手を引いて、落とした。

 

母は大きな声を出して、妹は火が付いたように泣いた。

気づいたら車に乗って病院に行って、先生が妹の頭に

ホチキスを刺した。

 

怖くて、なぜかあたしも痛かった。

その近所のおねえちゃんとは遊ぶ機会が減った。