おもうこと

ふつうの20代ってこんなかんじ

失敗

ある失敗をした。

 

失敗には小さいも大きいもないと思う。

この感情を語弊なく書き表すのは難しいけど

腹の底から後悔し、反省する。

 

今の職場の人は、失敗を責めない。

自らの反省を促し、自らで改善させようとさせてくれる

とても寛大な先輩方なのかもしれないし、

とっても冷たいのかもしれない。

 

怒られたい訳ではない。

だけど、反省して静かになるあたしを見て真面目過ぎると笑う。

それが嫌なわけではないが、違和を感じる。

 

あたしのしわ寄せを、先輩方が処理する。

すっごく迷惑で、面倒をかける。

なのに、怒らない。・・・こういうもの?

 

 

小学生の頃、オシャレなサンダルを買ってもらった。

ビーチサンダルしか履いたことがなかったので

嬉しくて毎日履いた。

お父さんと出かけた時に、ふいに躓いて転びかけた。

「そんな訳分からん靴履いてるからだ!」と火のついたように

怒られ、次の日にはそのサンダルはなくなっていた。

 

キッチンで麦茶をついでいた。

麦茶ポットを冷蔵庫にしまおうと後ろを振り向いたら

お父さんにぶつかって、その反動でコップに背中が当たり

麦茶をこぼした。

「お前の目はどこについてんだ!」とヒザで小突かれた。

 

4年生の頃、生理が安定しなくてプールに入るのが怖かった。

何度か休んでいたら、授業が始まる前に先生に黒板の前に呼ばれた。

「嘘つくな。生理用品見せろ」クラスメイト全員の前で

ナプキンを見せなければならなくなって、泣きながら見せた。

「お前は病気だ。」と言い放たれランドセルと一緒に廊下に出された。

 

そんな幼少期。

失敗がとてつもなく恐ろしいものだった。

 

そして、17歳もそこそこで社会に出た。

大人が満足するような敬語も使えなければ

業務パフォーマンスも未熟だった。

 

説明を間違えると、「てめえの人生めちゃくちゃにもできるんだぞ」

と何度もクビを宣告された。

恐ろしくてたまらなくて、一語一句間違えないように

毎日読み込んで暗記した。

ふいに説明の順番を間違えた時、上司の言葉がフラッシュバックして

汗だくになって息が上がりながら進め、終わった瞬間に

泣きながら謝った。

 

医療系に勤務していた時、来院患者の対応で

留守電の解除が1,2分遅れてしまった。

院長室に呼び出され、ひたすら怒鳴られた。

ドクターたちの前で顛末の説明をし、謝罪した。

絶対に失敗しないために、始業の2時間前に出勤し

毎朝綿密な確認とシミュレーションをした。

 

そういう今までだったから、怒られないことは

非日常で、なぜか怒られることよりも恐ろしい。

 

だから毎日、今日してしまった失敗を思い出し

改善を考え、二度と起こさぬよう猛省する。

繰り返してしまう失敗に対しては、自分への腹立たしさが

勝り、改善方法を何度も何度も何度も書いて覚える。

 

怒られないと、なんで?とすがりたくなる。

もう要らない?どうでもいい?

 

あー。よくわからない。