おもうこと

ふつうの20代ってこんなかんじ

うまれたとき

おかあさんといっしょ」のおねえさんとおにいさんが

あゆみおねえさんとけんたろうおにいさんの時代。

 

あたしの上に本当は姉か兄がいたらしい。

よくあるはなし。

 

お堅い両親のもと、親戚中でひとりめの子供として生まれた。

全く覚えていないが、親戚中にお披露目があったらしい。

小学生くらいの頃まで、全然知らないおじさんやおばさんに

「大きくなったね」と言われるのが恥ずかしかった。

 

両親はこの頃の話をすると、「本当に大変だった」と様々な逸話を教えてくれる。

寝つきが悪く夜泣きが酷くて、よく夜中にドライブに行ったこと。

朝起きると布団で寝ていたはずのあたしがいなくなっていて

大焦りで探すと、カーテンの裏まで移動していたこと。

ディズニーランドにお泊りに行って、ふうせんが欲しいと大暴れして

買ってあげたのに、翌朝には興味をなくしていたこと。

 

ふうせんのことは何となく覚えている。

しぼんで床にへたっているふうせんがつまらなかった。

 

ちゅっちゅ(各家庭で呼び方は変わるけど)がしばらく手放せなかった。

いくつのときかわからないけど、突然ベランダの隙間から投げ捨てたらしい。

そこからぱったり、欲しがらなくなった。

なんとなく、落ちていった光景を覚えている。

あいつはいなくなったんだ。みたいな、さっぱりした気持ちだったような。

 

両親は「大変だった」と言うけど、楽しそうな寂しそうな

何とも言えない表情や空気で話してくれる。

 

写真やビデオを見返すと、「無垢」という言葉がぴったりな

幸せそうな時間が、なんというか、不思議に感じる。

特段興味はないんだけど、自分の記憶にない自分が不思議。